ミル 経済学原理 末永茂喜訳 岩波書店 全五冊 人気

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訳は1968-1969年にかけて刊行。全五冊揃っているのは珍しい。 パラフィン紙自体が古くなり褐色化。経年変化により全体的に茶色化していますが,中身は質的に全て良い状態の古書です。学術的には以下のような紹介文もあります。MILL, Joh StuartPriciple of political ecoomyLodo, 1848ミル 『経済学原理』 ジョン・スチュアート・ミル(1806-1873)はイギリスの経済学者・哲学者。経済学者ジェームズ・ミルの長 男として、有名な天才教育を受け、3歳にしてギリシャ語を学び始めたと言われる。8歳の頃にはラテン語、 ユークリッド幾何学、代数学を学び始め、12歳の時にはアリストテレスの論文を原語で読み、13歳の頃す でに父からアダム・スミスやリカードの古典経済学を教授されていた。ケンブリッジ大学から研究の場を 提供されたのだが、それを断って17歳で東インド会社に入社し、1858年会社が解散するまで在職した。 彼はリカード後の古典派経済学の代表的な経済学者であり、1848年にロンドンで長大な著書『経済学 原理』を出版した。この書物は、マーシャルの『経済学原理』が1890年に出版されるまで、古典派経済学 の代表的な教科書として非常な好評を博したものであった。本学所蔵のものは、その初版本であり、生産・ 分配・交換及び社会の進歩が生産及び分配に与える影響と題されている。全4篇のうち特に第2篇の分 配論においては、歴史的与件の変化による同理論の動態化が試みられている。 ミルは自由競争と私有財産制の双方がその社会にもたらす長所を認めつつも、ロバート・オーエンなど のユートピア社会主義に関心を示しており、その当時行き詰まりを呈し始めていた自由放任政策の打開策 として、政府の再分配機能による漸進的社会改革を考えていた。近年はミルに対する再評価の動きも見られる。

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